【千葉県我孫子市 曹洞宗 観音寺ホームページ jiminzan.com】

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q.png仏教はなぜ宗派が色々あるの?

a.png仏教はお釈迦様によって開かれた宗教で、大元は一つのはずなのに、どうして?と思いますよね。お釈迦さまの教えが、中国を通って日本へと伝わって来る間、実に2500年もの時が流れていました。その間、たくさんの祖師方、仏弟子達が自分に合った道を探し研究していくうちに、よりどころとする経典や念仏、修行の方法が分かれていき、山登りで、あらゆる方向、手段によって山頂を目指すように、「この道こそ最良の方法」と主張するように宗派が生じたのではないでしょうか。

q.pngお布施って何ですか?

a.png「お布施」と聞くと確かにお坊さんやお寺に差し上げる「金銭」のように思われますが、本来の意味の「お布施」というのは、皆さんが皆さん同士でお互いに行う「与え合い」の行為のことをいいます。住職がお釈迦さまや祖師がたのお話をしたり、お経をお唱えして法要等をおつとめすることを「法施」といい、皆様が仏教の教えを聞かせていただいた喜びを形(お金)に表したものが「財施」といいます。施す側も受け取る側にも欲得を離れた浄らかな心で差し上げ、受けるものであります。

本来の「お布施」はお金や物が無くとも皆さんが、皆さん自身の身体や心でなしあえるものです。

「無財の七施」という方法があります。

「捨身施(しゃしんせ)」わが身をもって人に奉仕すること。

「心盧施(しんりょせ)」他人の悲しみ喜びを分かち合うこと。

「和顔施(わげんせ)」優しいお顔で相手に接すること。

「慈眼施(じげんせ)」慈しみの心をもって優しいまなざしを与えること。

「愛語施(あいごせ)」優しい言葉で接すること。

「房舎施(ぼうしゃせ)」家に招きいれ、心にゆとりを与えること。

「床座施(しょうざせ)」座席を譲る、また地位を譲る。譲り合いの心。

相手からの見返りや感謝を期待しない要求しないで、自らすすんで相対するお方に差し伸べる行為が本当の「お布施」なのです。そこにお金では買えない、計算できない尊い価値があります。布施とは相手に恵んであげるというお情けの行為ではなく、自分のためにお金や物への執着を取り除くための修行のひとつです。

q.pngお焼香は何回すればいいの?

a.pngなぜ法要のときお焼香をするのでしょう。もともとインドなど暑い地域では体臭を消すために身体に香料を塗ったり、香をたいて消臭するというような使い方をしていたようです。

それが芳しいよい香りを仏さまに捧げる、お供えするということ。それと、よい香りで身を清めて仏前に出向くといった意味でお焼香するようになったといえます。

お焼香の回数は宗派によって何回するのが正しいか違いがあります。菩提寺のご住職さまにお聞きするのが一番ですが、私たちの曹洞宗では2回がよいとしています。1回目を「主香」(しゅこう)といい、2回目を「従香」(じゅうこう)といいます。最初に右手の親指・ひとさし指・中指三本指で香をつまみ、左手を添えるように額の位置までおしいただき、ご先祖や故人、仏様を祈りながら香炉にくべます。2回目はその焚いたお香が消えないように加えるのが目的なので額までおしいただかずぞのまま焚きます。多人数の法要、葬儀等では心をこめて1回で済ますようにしたいものです。大切なのはまごころをこめてお焼香することです。

q.pngお戒名(法名)は必ず付けなければいけませんか?

a.pngあなたが仏教徒であれば必ず必要です。宗派により「法名」「法号」などと呼ぶ場合があります。

人間はこの世に生まれたことにより、人間としての「氏名」を授かりますが、「戒名」はキリスト教のクリスチャンネームのように、仏さまの教えを拠り所として、その教えの中の決まりごと(戒)を守り、しっかりと保ち続けることをお誓いしたあかしに、仏さまの弟子としてのお名前を授けていただく名前のことなのです。

お戒名は、亡くなったあと葬儀の際にお坊さんに付けていただくので死んだ後の名前のように思われがちですが、戒名は本来生前に授かるべきもので、

上記のように戒名は仏教の教えに帰依するという儀式をして授けられるもので、師匠にあたる住職から与えられるべきものです。自分で勝手に付けるものではありません。現在ではやむを得ず亡くなった後葬儀の際に付けていただくことが多くなっています。故人にふさわしいお戒名を授けていてだけるよう、ご住職によく故人の思い入れをお話しすることが大切です。

また、お戒名をお授けいただくのは必ず菩提寺のご住職から頂きましょう。遠方での急な葬儀であっても菩提寺のご住職への連絡は忘れないようにしましょう。

q.png本人の意向により「散骨」にしたいのですがどうしたらよいでしょう。

a.png最近遺骨を墓地に埋葬せずに、海や野山に散骨する人が増えています。・・・ということを耳にしたり冊子で見ますが、実際そんなに増えてはいないでしょう。
これは一部の葬祭業者や専門業者のうたい文句に過ぎないと思っています。
確かに、送葬の自由が謳われ、埋葬の方法も千差万別になってきています。霊園等の墓石も様々なかたちをしていますね。
このような葬送、埋葬かたちは近年になって急速に注目されるようになりました。

これは、墓地埋葬法の解釈のしかたが「散骨について想定していないので法の対象外」また「散骨は、送葬のため祭祀として節度をもって行われる限り遺骨遺棄罪に該当しない」とういうふう示されたのがきっかけです。

しかし、やはりルールは守らなくてはいけません。

キレイな風景の野山だからといって勝手に人の土地に撒くわけにもいかないでしょう。
沖縄のエメラルドグリーンのビーチに撒くのもそうでしょう。

そこで、どんなルールがあるのかをまとめてみましょう。

①関係遺族の同意が必要

②散骨する場所を決定する(実際可能な場所)

 ・海に散骨の場合多くは海岸から20㎞沖合、周辺に漁場・漁船の見えない場所

 ・野山の場合他人の私有地でない場所

③遺骨は粉末状に(パウダー状)し溶解するように和紙等で包む。

④交通手段の確保(船、ヘリ、軽飛行機などのチャーター)

などがあげられるでしょうか。

まずは、マナーが問われます。
法的に問題なしといわれていても、第三者からみれば近くに撒かれた場合の心情はいかばかりかと思われます。
私の個人的な考えでは、近年の葬送の自由から発想の墓石デザインの在り方や散骨の自由などは、死んでゆく者の我儘だと思います。
残された(残される)遺族、子孫は決してそれを望んでいないと思います。
よく考え、家族親族などと相談をされて行ってください。

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